己が善行握りしめ 相手が鬼じゃ大蛇じゃと 己が善行に固執する
「たとい正義(しょうぎ)たりとも、
しげからんことをば、停止(ちょうじ)すべき由候」
『蓮如上人御一代聞書』
仏教では、私たちの人生における苦しみの原因として
煩悩を説きます。
煩悩とは
「身心を乱し悩ませる汚れた心的活動の総称」
(『岩波仏教辞典』より)
をいい、
その代表的なものとして貪・瞋・癡の「三毒」があります。
貪とはむさぼりの心で、
強い執着(しゅうじゃく)・激しい欲求のことです。
瞋は瞋恚(しんい・しんに)ともいい、
怒り・憎しみの心です。
癡は愚癡(ぐち)、無明(むみょう)で、
いわゆる「愚痴をこぼす」の愚痴ではなく
真理を知らない、ということです。
さて、ここで普段の暮らしを省みてみると
これらの仏教の教えに照らされて
立ち現れてくる私のすがたというものは・・・
・・・
・・・
ちがう
違う、
そうじゃ、
そうじゃなあい
思わずサングラス掛けて
右手の人差し指を激しく左右に振ってしまいました。
いや、大事なことですよ、
お寺ですし、
仏教について学ぶことはとっても大事なことです。
が、しかし、
住職Yの虫が騒ぐのです。
それでいいのか?
カタイ(コムズカシイ)話はご本山とか
マジメなお寺さんにまかせとけばいいんじゃないか?
西念寺はもっと楽しいことした方がいいと思うの。
いったい何のことか申しますと
15日(日)18:00より
当山本堂で、演劇が上演されました。
仏教で演劇というと
釈尊や各宗派の宗祖の生涯を追うものだとか
浄土教系なら王舎城とかなんでしょうが・・・
やっぱり、そういうのは
本山とかにやらせとけばいいと思うの。
そこで『鬼サミット』ですよ。
およそ1年掛けてCブレンドさんとやりとりを続け
ようやく開演にこぎつけました、『鬼サミット』。
皆さんよくご存じの「桃太郎」に出てくる鬼を筆頭に
「大工の鬼六」「一寸法師」「こぶとりじいさん」など
誰もが聞いたことのあるおとぎ話に登場する鬼達が
一堂に会して話し合われたのは?!
仏教に関係ないじゃん、というツッコミは無しの方向で。
オモテには出てきませんが
真宗教義的要素かなりあります。
これ以上はネタバレなので
気になる方は今週末の桑名寺町公演へ急げ!
ここからは写真多めで当日の様子を
朝から会場設営
席は70席ほど作りました。
うちの本堂は東西の幅がイマイチなので
意外と入りませんね。
両余間には照明とスピーカーが
音響設備もこの通り
準備のできた鬼がポツポツと本堂へ。
左奥に写っているのは一体・・・
ここからはブレブレ。
上演前、ほぼ満席です。
上演後、お客さんを見送る鬼+α
今回、住職Yにとっては初めてのことばかり。
前組長任期中に員弁組で経験したことは
あまり役立たず、
Cブレンドさんにほぼお任せでしたが、
何とかなって本当によかったです。
お客さんの半分はうちの寺に初めて来た方々。
この流れを大事にしたいなぁとも思います。
なので、Cブレンドさんには悪いですが
このまま西念寺地獄に引きずり込もうかと
画策中ψ(*`ー´)ψウケケ